思い起こせば小学生の頃、秘密基地作りに行く時、リュックにあれこれとパンパンに詰め込んだ。
青年期以降は椎名誠はじめいろいろな冒険記にハマった。
(今はアグルーカの行方に夢中)
今40代、私はもともと自然(草や土や虫)が苦手で、その度合いが年とともに増してきているので、自然の中に出かけることは少ない。
でも、地震が起きた時のために非常用バックの中身はこれこれでとか、
通勤カバンには帰宅難民になった時のためにあれを持ったりこれを持ったり、そういうことはずっとやっている。
止められないのだ。
自分でもなんて無駄なことをやってるのだろうと思う。
物をカバンから出してはしまい、並べて考え、またしまってみては考える。
その繰り返し。
ちょっと動物園に行くとか、実家に行くとか、そんなちょっとした外出でもああだこうだと入れたり出したりするのだ。
いつまで経っても最高のセットができない。
それが悩みでもあったのだが、もしかしたらこれは私が好きなことなのではないかと思い始めてきた。
止められない。止まらないのだ。
であればこれを堂々と楽しもうと思った。
自分なりのベストを更新していけばいい。
先日、高尾山にいったのだが、何を持っていこうかあれこれ考えた。
その過程が楽しい。
現地でそれが役立った時、さらにいい気分になる。
準備したものを使う、それだけで楽しい。
高尾山へもっていったものをメモしておく。
・リュック
これはウォーターフライのぺらっぺらのやつなのですが背中が痛かったので検討の余地あり。ただ、軽くてとてもよい。
・ビクトリノックスナイフ(ウェイター)…使わなかった。要らないかも。
・ビクトリノックスクラシック...ささくれを切った。ナイフはこれだけでいい。
・手作りおにぎり(保冷に凍らせたペットボトル水)
・水ペットボトル2本
・非常食...ナッツ、飴、ようかん、塩分チャージなどをジップロックに詰め込んだオリジナル非常食。使わなかった。
・ラジオ...使わなかった。要らないかもしれない。
・雨具...百均のカッパ
・懐中電灯
・オロナイン・アレグラ・ばんそうこう・綿棒
・帽子
・腕時計(ジーショック)
・現金・スマホ・鍵・保険証
こんなところかな。
使わなかったものは次は要らないのか、
使わなかったけど持っておくべきなのか、
その辺を考え出すと止まらないんですね。
バックパッキング教書のこの言葉を思い出そう。
バックパッキングとは、何を持っていかないかという策略のことである。
何を持っていくか持っていかないか、選択の結果は自分自身に返ってくる。
物がなくて困るのも、使わない物を持って行って重い思いをするのも、自分の責任。
そうそう、高尾山、靴は失敗した。安いものでいったので膝が痛くてかなわない。